今や日本を代表する映画監督として
国際的に活躍する、映画監督・是枝裕和。
本作『ア・ストーリー・オン・ザ・ショア
~是枝裕和 ある夏、海街で~』は、
是枝監督と20年来の友人である
ドキュメンタリー映画監督の海南友子が、
3つの海辺の街で是枝監督に密着。
映画の旅立ちとはじまりを紡いだ、
短編ドキュメンタリーです。
『海街diary』の公式上映で訪れたカンヌ。
社会へのまなざしを語る沖縄。
そして、小津安二郎監督が愛した宿・
茅ケ崎館では、
新たな物語が生まれる瞬間を捉えます。
本作『ア・ストーリー・オン・ザ・ショア~是枝裕和 ある夏、海街で~』は、「アジアの10人の映画監督が自国の映画についてドキュメンタリーにする」という釜山国際映画祭20周年記念企画で制作された「Two Directors: A Flame in Silence」(15)を再編集し短編とした。日本劇場未公開。
なお、「Two Directors: A Flame in Silence」は、ドキュメンタリー映画監督の海南友子(『ビューティフルアイランズ~気候変動 沈む島の記憶~』、『いわさきちひろ~27歳の旅立ち~』、『抱く{HUG}』)が、アジアの映画監督10人のひとりとして釜山映画祭から依頼を受け、制作。山田洋次監督と是枝裕和監督の姿を通して日本映画界の力を描いた作品。2015年釜山国際映画祭プレミア上映、韓国にて公開・テレビ放送されている。
監 督 海南 友子 KANA Tomoko
1971年、東京都生まれ。日本女子大学在籍中に、是枝裕和監督のテレビドキュメンタリーに出演したことがきっかけで映像の世界へ。卒業後、NHKに入局。報道ディレクターとしてNHKスペシャルなどで環境問題の番組を制作。 2000年に独立。
初監督作品は01年『マルディエム 彼女の人生に起きたこと』。04年の『にがい涙の大地から』(台湾国際ドキュメンタリー映画祭正式出品)で、黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞と、優れた女性作家や活動家に与えられる平塚らいてう賞を受賞した。
07年 劇映画のシナリオ『川べりのふたり(仮)』が、サンダンス映画祭でサンダンスNHK国際映像作家賞を受賞。09年『ビューティフル アイランズ 〜気候変動 沈む島の記憶〜』 (プロデューサー:是枝裕和)が、釜山国際映画祭でアジア映画基金AND賞を受賞、日米で公開された。
第77回ベネチア国際映画祭 Venice Prodution Bridgeに、長編ドラマ作品『A Picture Book』が選出。22年からフルブライト奨学生として米国ニューヨークのコロンビア大学に留学中。
その他の監督作に、『いわさきちひろ 〜27歳の旅立ち〜』(エグゼクティブプロデューサー:山田洋次/02)、『抱く[HUG]』(16)、『この世界のワンダーランド』(21)などがある。
出 演 是枝 裕和 KORE-EDA Hirokazu
1962年、東京都生まれ。87年に早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、独立TVプロダクション「テレビマンユニオン」でドキュメンタリー番組などを演出。
95年、初監督作『幻の光』が、第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。続く『ワンダフルライフ』(98)が海外でも高い評価を受け、世界30ヶ国、全米200館での公開となった。『DISTANCE ディスタンス』(01)、『誰も知らない』(04)の2作連続でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品。『誰も知らない』は、当時14歳だった柳楽優弥に日本人初・史上最年少での男優賞をもたらした。
13年には、『そして父になる』がカンヌ国際映画祭審査員賞のほか、国内外で多数受賞。15年、『海街diary』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品。16年、『海よりもまだ深く』が同映画祭「ある視点」部門正式出品。17年、『三度目の殺人』がヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品。18年、『万引き家族』がカンヌ国際映画祭の最高賞<パルム・ドール>に輝き、第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど、日本を代表する映画監督としての地位を確固たるものとした。
19年の『真実』は、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュを主演に迎え、全編フランスで撮影。また22年の『ベイビー・ブローカー』で自身初となる韓国映画に挑戦。本作でカンヌ国際映画祭男優賞(ソン・ガンホ)、エキュメニカル審査員賞をダブル受賞した。
その他の主な監督作に、『花よりもなほ』(06)、『歩いても 歩いても』(08)、『大丈夫であるように-Cocco終わらない旅』(08)、『空気人形』(09)、『奇跡』(11)などがある。
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